髪と食生活って関係あるの???
こんにちは!
スタイリストの中村です。
人の印象を決めるのに大きく関わってくる髪の毛。
いつまでも健康で丈夫な髪の毛を維持したいものですよね。
そこで今日は、髪の毛や頭皮と食生活の関係について書いていきたいと思います。
健康な髪のためには、髪に必要な栄養素が必要不可欠です。
偏った食事ばかり摂っていると髪に必要な栄養素が行き届かなくなり、育毛に悪影響が及ぶ恐れもあります。
髪に必要な栄養素の代表格は、「タンパク質」、「亜鉛」、「ビタミン」として知られています。
◇タンパク質
髪の毛のほとんどはケラチンと呼ばれるタンパク質でできていると言われており、良質なタンパク質の摂取がカギとなります。
タンパク質には、動物性タンパク質と植物性タンパク質が挙げられますが、納豆や豆腐といった植物性タンパク質の方がおすすめと言われています。
◇亜鉛
亜鉛には2つの働きがあります。
1つ目は、髪の毛の主成分であるケラチン合成を支える役目。
2つ目は、薄毛や抜け毛、毛が細くなる原因である5αリダクターゼ酵素を抑える作用。
抜け毛予防として、必要不可欠な栄養素と言えます。
亜鉛が含まれる食材は、牡蠣、パルメザンチーズ、豚の肝臓、牛肩ロース、タラバガニ、スルメ、ココア、抹茶、ごまなどです。
パルメザンチーズや、ごまは食生活に摂り入れやすい食材ですので、食卓に常備しておくのもおすすめです。
◇ビタミン
髪の毛を作り出すために重要な役割を果たすビタミン。
ビタミンと言っても様々な種類のビタミンがありますが、それぞれ役割が変わります。
・ビタミンB2、B6
ビタミンB2やB6は、細胞の代謝を促す働きがあると言われています。
ビタミンの必要量を満たしていて、頭皮に栄養が行き届いていれば、毛母細胞の分裂をサポートする機能が発揮されます。
また、頭皮の皮脂量をコントロールする役割もあり、皮脂分泌をサポートするので乾燥から頭皮を守ります。
ビタミンB2、B6が含まれる食材は、納豆、ひよこ豆、アーモンド、モロヘイヤ、にんにく、ピスタチオなどです。
納豆やひよこまめは、植物性タンパク質も豊富に含まれているので、一石二鳥です。
・ビタミンC
ビタミンCは、血管を丈夫にし、抗ストレスホルモンの分泌を促す働きがあると言われています。
また、ケラチンを組み合わせる亜鉛の働きをサポートする役割も果たします。
亜鉛とビタミンを併せて摂るのがおすすめです。
ビタミンCが豊富に含まれる食材は、パイナップル、いよかん、ほうれん草、じゃがいも、はっさく、ぽんかん、キャベツなどです。
また、髪に必要な栄養素を摂取するだけでなく、発毛を妨げる食べ物にも注意が必要です。
発毛を妨げる食べ物は、大きく分けて4つあります。
◆刺激物の過剰摂取
刺激物の代表例は香辛料などですが、実はコーヒーや紅茶も刺激物です。
コーヒーに含まれているカフェインは、発毛を促す働きを持つ「アデノシン」を壊すと言われています。
1日に数回飲む程度なら問題ありませんが、過剰摂取には気をつけましょう。
また、チョコレートも刺激物の1つです。
チョコレートに含まれている糖分には、皮脂の過剰分泌に繋がる可能性があり、毛穴をつまらせてしまう場合もあります。
◆脂肪分の多い食事
動物性脂肪が多く含まれているお肉などの食べ過ぎには要注意。
体に必要な栄養素であるタンパク質が豊富に含まれている食べ物でもあるので、全く食べないものよくありませんが、脂身が多いものは避けるようにしましょう。
動物性脂肪の摂りすぎは、毛穴をつまらせる原因になります。
血液中に悪玉コレステロールが溜まり、これが毛根や毛根細胞に運ばれてしまうと、血液の老化が始まり毛が抜けやすい状態になると言われています。
また、ポテトチップスなどのスナック菓子、ジャンクフードにも気をつけましょう。
◆塩分の摂りすぎ
塩分の摂りすぎも、抜け毛を促す場合もあると言われています。
ラーメンや揚げ物、加工食品など塩分と油分が多い食べ物を毎日食べている方は、週1など回数を決めて食べることをおすすめします。
◆過度なアルコール摂取
あまり知られていないですが、アルコールの摂り過ぎも注意が必要です。
なぜなら、お酒を飲むことで肝臓に負担がかかります。
肝臓は、髪に重要な栄養であるタンパク質を作る臓器なので、負担がかかることで髪にも影響が出ると考えられています。
髪はいつまでも健康でキレイな髪をキープしていたいものですよね。
未来の健康な髪のために食べ物を見直すことも大切です。
お家時間が長い今だからこそ、普段の食事を見直すにはいい機会かもしれませんね!
まずは根本から整えて、キレイな髪が生み出しやすい環境を整えていきましょう。
orgo 中村優美